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社会福祉法人純心聖母会
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原爆体験記「青空」

原爆体験記「青空」
 
原爆体験記「青空」 垣内光子
被爆地:西北町  当時:10歳
 
 小学校5年生の夏休み。とは言っても、小学校3年生から学校へは行かず、朝礼が終わると兵隊に行っている人の家に行き、畑仕事や木の切り出しなどの山仕事の手伝いに学校から行かされていた。その日は登校日のはずだったが、前日に急遽登校となり、戦争が激しくなってきたので明日(8月9日)は午後からの登校と話があった。
午後からの登校だったので、その日は弟とおばあちゃんと3人で、弟を遊ばせながらおばあちゃんの手伝いをしていた。玄関にいたのだが、気が付くと床下の部屋の奥まで飛ばされていた。突然の事で、何が起きたのか、風が吹いたのか、爆音がしたのか覚えていない。気が付くと、真っ暗な中にいて、3人で声を掛け合いながらいると、帰ってきた父と母と姉の声がした。「おるかぁ」「どこにおるかぁ」の問いかけに「床の下におるよぉ」と返事をしながら、父たちの声のする方に3人で向かい、床下から出る事ができた。すると、次の瞬間燃えていた家が焼け落ちた。
 それから、前にあった杉山に避難しゴザを敷き10日ほど過ごした。私たちの他にも4、5件の家族が一緒に過ごした。一面焼け野原の中、一軒の瓦葺き屋根の家だけが残っていた為、そこで炊いて食べ、幸い農家だったこともあり食べるものにはさほど困らなかった。
 火傷をした人がたくさんおり、赤迫の防空壕へ治療に通っていた。しばらくして、私の髪の毛が全て抜け落ち丸坊主となった。1年後くらいに生えてきたのを覚えている。未だに仕事に行くと言って出かけた従妹の事は何もわからず仕舞いである。
 とにかく怖かった。戦争だけはして欲しくない。あの恐ろしい経験は二度としたくない。
     
                                                       聞き取り職員 田川みどり
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